オランダ医療システムの好きなところ嫌いなところ

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今年もシンタクラースがやってきました。

我が家では、長男は今年はシンタクラースもサンタクロースも卒業しましたが、弟は絶賛盲信中とういうことで、毎日シンタクラースの動向に目が離せません。

なのに!その次男がこの寒さのせいか、先週の金曜日から高熱を出しております。咳もひどくて夜も寝られず目の下にクマまで作って本当に辛そう。

基本的にただの風邪であればハウスアーツには行かず、家で様子を見て過ごすのがオランダ流。もちろん我が家も風邪ごときではハウスアーツへは行きません。以前インフルエンザの疑いがあった時も、検査も何もないうえに、おそらくインフルエンザだから家に帰って寝ててください、といわれておしまいだった経験もあります。

なので、熱が続いていたとしてもインフルエンザだったとしても家で看病するつもりでした。ただ、今回は咳がひどい!! 胸もゼーゼーして呼吸も苦しそう、咳き込みながら苦しくて泣きながら、しまいには咳き込み過ぎて吐くしまつ。

こんなの初めて。

さすがに母の直感というのでしょうか、「肺炎」の二文字が頭に浮かびちょっとしたパニックに。

まさか!? でも可能性はある。

一度気になってしまうと心配で心配で落ち着かないので、万一に備え、次男を抱きかかえながらハウスアーツへ電話をいれました。

そうしたら受付の女性の第一声が、「今日?今日の予約?」(何で今頃電話してくんのよ、的な迷惑そうな声)

この時点で14時過ぎ。

そんなね、あなた、子どもを病院へ連れて行くのに前もって予約なんてそうそうできませんよ。だって急に容態が変わるし明日とかまで待ってられないから電話してるんですから!

カチンとしながらもその受付の人にアレやコレやと病状を聞かれ、質問に答えたあと、「う〜ん、どうしよう」と唸る声。

え?何?予約入れてよ!できないの?医者でもないくせに患者をふるいにかけないでー。

私のこころの声が聞こえたのかどうかは知りませんが、しぶしぶ、何とか夜の予約をいれてもらえました。

辛そうなの!5歳なの、まだ。いつもの風邪と違うの!

そうやって少しオーバーに言ってみたのが良かったのかもしれません。ほんと、オランダでは少々オーバーに訴えないと何事も取り合ってくれません、、、。

オランダの医療システムは合理的だし、必要な医療を必要な人に、の原則で無駄に病院で薬を出すこともないし無駄に病院にたむろすることもない。必然的に自然治癒力を高めるしか無くなるので嫌いではないのですが、ここぞというときにすぐに、ダイレクトに医者に見てもらえないのはちょっと歯がゆいです。

私は、肺炎の可能性があったのでそれだけ見れもらえれば良かったのです。その疑いがなければ、おとなしく家で寝かせておくんだから。

そして、先ほど診察を終えて帰ってきました。

結果は、肺炎の疑いは今の所ないとのこと。ただ、高熱が5日以上続いているので明日以降も病状が回復しない場合に備えて、珍しく抗生物質が処方されました。

まさかここまでしてくれるとは思ってなかったので、ちょっとイメージアップ。

どうせ、もう少し様子見て良くならなかったらまた予約してきてね、と言われるのがオチかと覚悟していたので。

今回のハウスアーツは(我が家は一応、担当ハウスアーツがいますが、その時その時で空いているハウスアーツに回されます)、最初から親身に話を聞いてくれて、もう何十回も聞いたであろう風邪の一般的な症状を聞かされても優しく共感してくれ、万一に備えて薬も出してくれました。

電話した時の悪印象から一転、本来なら仕事を終えていたであろう時間に診てもらえたことに感謝しかない、温かい気持ちで帰宅することができました。

帰宅してホッとしたのか、当の本人も少し顔色が良くなり(相変わらず熱もあって咳もひどいのですが)、靴に人参を入れ、シンタクラースとその馬オーゾースネルがやってくるのを楽しみに、布団に入りました。

私も心配のタネが減り、ホッとしてお腹が空きました。それまでは心労からか全く食欲がなかったので。

もう、あんなに小さい子があんなに苦しそうに咳をする姿は見たくありません。変わってあげたくても変わってあげられない。でも安易に薬に頼るのも免疫力を下げてしまうので、ここは親としてぐっと我慢。とりあえずは明日まで様子を見てみようと思います。

そして、人参をお菓子にすり替える重大な仕事もしなければ。

明日の子どもたちの喜ぶ笑顔が楽しみです!

長男はいろいろわかってしまってますが、お菓子とプレゼントのために弟を全面的に盛り上げてくれていますw

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