ついにやってきてしまった、middelbare school というフェーズ

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きのうの夜は長男のクラス懇談会でした。

いつものように夜20時という、日本では考えられない時間にぞろぞろと保護者が学校に集まり、コーヒー、紅茶、クッキー片手に談笑しながら始まるのを待ちます。

次男の時は不参加の親も結構いましたが、さすがにグループ7にもなると進学に関する話もあったりするので、さすがのオランダ人もほとんどの親が参加していたような。

グループ2の次男の時は私だけがさらっと参加してきましたが、今回は夫も連れて2人で参加。夫はオランダ語ができないので参加したところで何も理解できないしヘルプにもならないんですが、昨夜は進学に関する話や、その他にも大事な話がありそうだったので雰囲気だけでも感じてもらうために同席してもらいました。

懇談会では、当然、終始オランダ語で会話が進んでいきます。

よって、全ての話は理解できませんでしたが(汗)、

とりあえず大事なところは抑えたかな、、、。

なんとなく、

今までよりも勉強が難しくなってきた、とか

自分で計画を立てて勉強を進めていく、とか

新しい学習方法を取り入れてやっている、というような内容でした。

進学を見据えた学年になるので、ある程度、勉強が大変になることは予想していましたが、それよりも印象的だったのは「自主的に、そして自立して学習を進める」ことに重点を置いていることでした。

何をどれだけやるのかは決められていますが、それをどういう風にどのペースでやっているかは個人に任せられているようで、各自が学習内容を管理して期限内に終わらせるシステムのようでした。

さらに、「協力して学ぶ」ことも大事な要素のようで、

答えがわからない時、質問がある時にすぐに先生に聞くことをせず、まずは自分で調べる考える、次に同じテーブルの子に聞いてみる、それでもわかる子がいない時には他のテーブルの子に聞いてみる、先生に聞くことは最終手段のようで、そうやってお互いが協力して答えを考える、見つけるというプロセスを重要視してるようです。

このあたり、日本の学校で先生から一方的に授業を受け、答えを丸暗記して試験に臨んでした私の時代とは随分異なるな、と思いました。

そういえば、さいきん長男は自分のスケジュールを自分で管理し始めました。

うちは日本語の勉強もあるし、サッカーの自主練やギターの練習もあるのでそれらを毎日少しづつ出来るようにスケジュールを組んでいます。

もちろん、オランダ語もネイティブの子に比べるとハンデがあるので、ネット上の教材で自主学習させています。

そう、宿題のないオランダに住んでいても長男に限ってはほぼ毎日やることがあるのです、可哀想ですが、、、。

一緒に作ったスケジュールですが、最近はそれを自分なりにアレンジしてやりやすいようにし、しかもちゃんとこなしています。

1日は「何もしなくていい日」を作って上手に息抜きもして。

今までは忘れていたり、やらなくて怒られてゲーム禁止になったりもしていて、なんでこんなに注意してもやることをちゃんとできないんだろう?とイライラしていましたが、最近は渋々ながらもきちんとやっています。

これも、学校での「自立を促すエクササイズ」のおかげなのかもしれません。

オランダ語は完全に聞き取れないながらも、そうかそうか、とひとりで納得してみたり。前よりも懇談会も参加する意味がでてきました(笑)

夫が「なんて言ってるの?」と、しょっちゅう聞いてきましたが、私も必死に聞いてないと聞き取れない、通訳なんてしている余裕はない!ということで、ほとんどそういうのは無視してました(笑)

 

そして、後半はmiddekbare school という日本でいう中高に当たる中等教育への進学のはなし。

オランダではbasisschool(小学校)を卒業する時に、大きく分けて3つの進路に分けられます。

それが、大学まで進学する6年間のコース(VWO)、職業大学に進む5年間のコース(HAVO)、専門学校へ行く4年間のコース(VMBO) なのです。

オランダは学区制ではないので、グループ8のときに担任の先生と相談してどのレベルのどの学校へ行くのかを決めるそうです。もちろん成績も重視されますが、学校によってはアートやスポーツに強い学校、メディア関連の就職先が多い学校など、学校のカラーもいろいろなので、子どもの興味にあった学校選びというものがとても大事みたいです。

そのあたりは友人の書いているこのブログが参考になるので、興味のある方はこちらをご覧ください。

たかだが12歳で将来のことを決めるのには無理があるとは思うのですが、それがオランダ式と言われれば従うしかありません。

とりあえず、グループ7でも各学校のオープンデーには行けるので積極的に行ってください、とのことでした。

国は違えど、オランダでも進路決定は親子の共同作業なんですね。

行って雰囲気を感じ取るだけでも意味があると、周りの友人からも言われており、私たちもそうするつもりなのですが、、、

またここでもオランダ語の壁が。

学校のウエブサイトもオランダ語、オープンデーに行ってもオランダ語、別にオランダ語が嫌なわけじゃないけど、すごく大事な場面でオランダ語で話を聞かなきゃならない、しかも夫は頼りにならない(オランダ語という面で)というのはかなりのハンデです。

もちろん知りたいことは英語でもなんでも聞いてしまえばいいし、教育移住という目的で自らオランダに来た以上これは覚悟の上なのですが、それでも頭と心が別々のことを思ってしまうのです。

そもそも、まだどのポイントをチェックしたらいいのか、何が知りたいのかすらわからない状態。オランダ語というより、ただただ、オランダ式-middelbare school-への進学、という大きな壁、新たな課題の前で呆然としている感じです。

話は戻りますが、

こんな大事なことを私1人で進めていくのはぜったい嫌だったので(もちろん、息子とは相談しますが)、ことの重大性を感じ取ってもらうために、今回は夫も同席させたのです。

それなのに、このだいじな後半の説明が始まる前に「俺、いても無意味だから帰ろうかな」なんて言って帰ろうとしてた夫。

まったく、とんでもない‼︎

帰ろうとした夫を引き止めたおかげで、その場の少し緊迫した雰囲気を肌で感じ、彼もことの重大さに気づいたようです。

オランダ語では協力できないけど、ほかのことで全面的にコミットしていく、と言ってました。

なんだか頼りないけど、、、協力的ではあるし、いやむしろオランダの教育システムってどうなの?という興味の方が大きい気もしますが、「我関せず」で私に丸投げされるよりはよかったです。

 

さてさて、一晩明けて現実を受け入れる準備ができたので、ぼちぼち学校のオープンデーから調べ始めようと思います。

やっと現地の小学校に入り、そこでの生活に慣れたと思ったらもう中学校への準備。

相変わらずめまぐるしく過ぎていくオランダでの生活ですが、また新しい扉を開けるチャンスだと思って、このフェーズも楽しみたいと思います。

 

 

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