アウトプット型の学び

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このコロナ自粛で新しいことを学び始めた、興味のあることをたくさんインプットしたという人も多いと思います。

私もそんなひとりです。

欲しい情報が簡単に手に入る時代。どこに住んでいても簡単に学びたい場所にアクセスできる便利さはこのコロナ禍で加速しました。

そんな学ぶスタイルの変化に恩恵を感じながらも、私がそれよりももっと実感したのは「アウトプットの楽しさ、アウトプットできる場所があることへの感謝」でした。

コロナ自粛をきっかけに始めたオンラインでのピラティスレッスン。いつもは90分でじっくりメニューを組んでやっていたものを、コンセプトを変えて40分のレッスンにアレンジ。在宅時間が長くなり運動不足になる人が多くなる中で、できるだけストレスなく参加できて、身体を動かすことが習慣になるような仕組みを作りたいと考えました。

同時にステイホームを使って、解剖学や運動生理学、ヨガや整体など違う分野のトレーナーさんから体の使い方を学ばせていただきました。その中で点だったものがつながって線になったり、曖昧だった知識がクリアになったり、はたまた新しい考えや理論に刺激を受けたり、「脳みそフル回転」なそれはそれは楽しいステイホームだったのです(笑)

それにも増して、ステイホームでインプットした学び(フィジカルとメンタル共に)を「アウトプットする」時間、つまりオンラインレッスンが楽しくて、ことあるごとにその場に感謝していました。

どうしたら、今までのレッスンにスパイスを加えられるか?

どうしたら、このワークをいつものエクササイズに活かせるか?

どうしたら、身体を整えることの気持ち良さを感じてもらえるのか?

どうしたら、生徒さんひとりひとりにアプローチできるか?

この時の私は、学んだことをすぐに試したくなっていました。

完璧な状態ではないけれどもまずアウトプットをして、生徒さんからのフィードバックや反応を待ちます。それを元にアウトプットしたものを見直し、学びなおす。そんなプロセスのなかで考え方や学びを再編集する。

だから、私はレッスンの最後にとっている質疑応答の時間が大好きなんです。なるべくたくさんのフィードバックが得らやすいようにフレンドリーかつ、オープンマインドでいるよう心がけています。

気をつけないと、近寄りがたいとか威圧的だとよく言われるので(笑)

一昔前までは、将来使うからと「貯めておく」ために身につけた知識ですが、今はすぐに使うことを目的に学んでいます。

まさに実践的にな学び。オランダでよく耳にするワードですね。

その昔、仕事上必要で取ったソムリエ資格。当時はもちろん役に立ったしワインを選ぶのも飲むのも、ワイナリーへ行くのも楽しかったのを覚えています。でも知識は使わないと、アップデートしないと腐っていきます。ワインは時を経てさらに美味しくなりますが、詰め込んだだけの知識は実践的に使わなくなると使い物にならなくなります(苦笑)

このコロナ自粛の間、私の中で変わったことがあります。

それは、、、

吸収したことに満足し、それを実践でつかうにはより完璧に用意周到に準備しないといけないと思っていた「インプット型の学びのスタイル」から、

フィードバックの余白を残しつつ他者の存在を前提に、学びを試して再編しながら新たなものを共創してく「アウトプット型の学びのスタイル」

への「学びのスタイル」の変化です。

これは驚きの事実です。

なぜって、

失敗することが怖くて結果がある程度予測できなと先へ進めなかった完璧主義の私が、まだ荒削りの知識をさらけ出してダメ出しを待って、そこからまた作り直してく最善主義へと変わりつつあるのですから。

変わりつつ、なのでまだまだ完璧主義で落ち度を指摘されるのが怖いところはあります。それでもこのアウトプットの時間が楽しい、ありがたいと思えるのですから、人間はいくつになっても変われるのです。

こんなことを書こうと思ったのは、まさにベストなタイミングでリクルートワークス研究所が行った研究レポート に出会えたから。

そのきっかけはデンハーグに住む友人のこのブログです。コーチングをお仕事としている彼女のブログや記事には、毎回ハッとする気づきがたくさんあります。ぜひ読んでみてください。とっても面白いです!

話は学びのスタイルに戻りますが、そこには発信型(アウトプット型)の学びとして以下のようなことが書いてありました。

<何をしたいか声に出す>

<実践やアウトプットの機会を作る>

<誰かのために自分を使う>

<知識と経験を別の場所で再編集して使う>

<自分の直感を信じる>

<教えあうことで伸ばしあう>

私はステイホーム期間に、偶然にも(幸いにも)これらのことを経験しました。

テクノロジーの進化のおかげでインプット作業はより簡易にできるようになり、同時にアウトプットもフィードバックを得ることも容易になりました。こうなると、「人から学べないひと」はこの先、時代においていかれるのではないでしょうか?

今まさに学ぶことのど真ん中にいる子どもと一緒にいると、先生から「正解」と思われる知識を一方的に与えられる学びのスタイルにとても違和感を感じます。その「正解」や「常識」はいつ覆されるかわからないのですから。

今回の「正解」がわからないコロナ禍なんて、とってもいい例です。

デジタル化が進化したことで異分野の人や多様な文化、思想の人とつながることができるようになりました。知識をシェアしたり、助言を得ることができる。その中で共に最善の方法を探っていく、これが未来の「知」の創造の在り方になっていくのでしょう。

学びのスタイルはインプット型からアウトプット型へ。

私もまだまだ進化の途中。そして、このブログだってアウトプットの一つ。

興味のあるかたはぜひこのレポート、読んでみてください。

そしてフィードバックを聞かせてください!

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