本質を探ると心がよろこぶ

Pocket

今朝、あることがきっかけで苦手とする「書き出し作業」をしてみました。

そう、いわゆる自己分析のようなもの。

就職活動の時にやったアレです。私はあれが大嫌いで本当に苦手でした。きっと自分の弱い部分に向き合うのが嫌だったのと、自分の本質を掘り下げる作業が面倒くさかったんだと思います。

でも、あれが得意な人いますよね、自己分析の好きな人。私の夫がその類の人間で、何かにつけて「いいからやってみろ」と言われてたんですが、身内に言われると余計やりたくなくて(笑)

そんな私がなぜそんな作業をしたかというと、とあるインスタライブで「体の嫌いなところを書き出してみましょう」というワークがあったことがきっかけ。

きっと、そうやって嫌いなところを書き出して、なぜそこが嫌なのか、どうすればいいのか、むしろいろいろやってきたのに変わらないのはなぜなのか?ということに自ら気づくためのワークなのだと思います。

人間とは面白いもので、身体のマイナスイメージを書き出していくうちにだんだん心の声まで聞こえてくるんですね。

身体と心はつながっているから。

実際そのライブを聴きながら、私は、いかに多くの人が自分の身体が嫌いでネガティブなイメージを抱えているのだろうと驚きました。

もちろん、私も良くしたいところはたくさんあります。女子ですから(笑)

でも、どちらかというと今の自分の身体、そんなに嫌いじゃない。スタイルがいいとかそういうことではなく、今までやってきたことの成果がそれなりに出ているし、これからだってもっと変われるための伸びシロがあると思えるから。そのために楽しく身体のことを学んでいるし、何よりも今の私を丸ごと受け入れてくれる人が近くにいるからです。

その違いにあれ?と気づき、どうして今の自分はみんなと違うんだろう?と思ったのです。そのことがきっかけで大嫌いな「書き出し作業」をしてみました。

まあコロナだし、時間あるし。

もしそうじゃなかったら絶対やってなかったですね。そのくらい珍しい行為。

私も例に漏れず、身体のことからだんだんと心のことにフォーカスが移ってきて、ノートがメモ書きでビッシリになってしまいました。

特に結婚前の頑張ってた自分や、子どもを授かってからの自分の中での葛藤を振り返ると心がぎゅうっと痛くなり涙が。

社会復帰へのあせり、自分探し、育児の悩み、夫婦関係、笑えない日々、他人を羨む日々、などなど。

最初は泉のように湧き出る過去のマイナスな感情を書き出していったのですが、同時にそれに呼応するような、今感じているプラスの感情、思考が出てきたからびっくり!

たとえば以前は、子どもは自分の人生の流れをいったん止めるものだっと思っていましたが、今は自分という川の幅を広げてくれる存在だと思えますし、短所だと思っていた完璧主義も、「それも個性かな」くらいの軽い気持ちで考えています。

さらに、いま自分がしたいことやできること、何が大事で何に価値をみいだすのかなど、自分の思考がはっきりしてくるじゃありませんか!

きっと、これが夫の言う「いいからやってみろ」ということなんでしょう。

身体と心へ対するマイナスな感情は今も当然あります。でも、それよりも今やりたいことが見えてきたことにじわじわと感動している自分がいます。

そして、最近なんとなく感じるこの安定感や安心感は「どんな自分でも受け入れてくれる存在」「スタイルが良くなっていく自分をこれでもかと褒め倒す存在」がいるからだと気付きました(笑)

私は昔から自分に「自信」がありました。やれば努力次第でなんでもできると。親にも愛されてたし認められていました。だから「自己肯定感」は高いと勝手に思っていたんですね。

でも、いつも頑張らなきゃ、期待に応えなきゃと努力していたし、言われなくても常に上へ上へと思って生きてきました。知らないところで他人と比べてはまだまだ、と自分を奮い立たせていた気がします。

親のせいでは決してありません、でも私はそうすることで自分という人間を肯定し、親を喜ばせようとしていた気がします。

そしてその緊張の糸が切れたのが、産後だったのです。不妊治療してまで授かった子どもなのに、母乳をあげることしかしていない自分に自信をなくし、何をしても成果を認められることのない現実に苛立ちを感じ、努力だけではどうにもならない現実を前に苦しくなっていました。

あれから10年、東京から福岡へ引っ越し、家族が増えて海を渡ってオランダへ移住。

紆余曲折しながら、やっといま、自分を自分でも肯定できる気がします。

この心地よい安心感が本当の自己肯定感というものなのかもしれません。

自己肯定感、安心感を与えてくれる存在たちが周りにいるときづくことができたのも「自分の本質」を探っていったからでしょう。

気づけてよかった、本当に。

「子どもには自己肯定感が必要だ」という本当の意味を身をもって感じたことで、これからは我が子とさらに良い関係が築けるような気がします。

あまり自分の内面を探る作業は得意ではないのですが、コロナで生活のスタイルが変わり、オンラインでいろんな方と知り合えるようになったことでこのような貴重な機会が持てたことにほんとうに感謝します。

コロナをきっかけにたくさんの気づきがあり、考える機会も増えました。興味の向くまま、どこでもいつでも学ぶことのできる環境もでき、新しい時代がやってくるのだな、とひしひしと感じています。

そんな新しい時代にふわっとのれるように、しっかり準備をしておこうと思います。

大好きなピラティスの学びは深めながらも、もっと違う形で「魂の器としての身体」にアプローチする方法を伝えていきたい、「うわべだけでなく本質」で勝負したい、というのもその1つ。

たまには自分の内面とじっくり向き合うのもいいな、そう感じた気持ちのいい朝でした。

カテゴリー: 未分類 タグ: , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です