先日、下の子の学校の先生が家庭訪問にきました。
それがなんと、ランチタイム!
前もってきていたメールには、12時過ぎに行くから、サンドイッチでも食べながら話しましょ、的な内容が書かれてあり、「はぁ?」と思った私は翌日先生に確認。
でもやっぱりランチををたべにくる(いや、正確には家庭訪問ついでにランチもね)というので、ダッチ式にハム、チーズ、サラダ、ジャム、パンを用意して待ち構えていたのです。
そこへ、次男を自分のママチャリの後部座席に乗せた先生がやってくるじゃないですか!
なんとも不思議な光景に笑いがこみ上げてきたのですが、誇らしげに自分の家を指差す次男をみて、ちょっと微笑ましくもなりました。
オランダの小学校では、ランチタイムはそれ専用の先生が各クラスで子どもたちの世話をするため、いわゆる担任の先生は休憩時間なのです。
その休憩時間を使って、次男のような4〜5歳の生徒の家に家庭訪問にくるとか。
そして、これは日本のように毎年あるわけではなく、学校生活の中で一度だけ、低学年のうちにあるとのことでした。
目的は、家でどんな風に遊んでいるのか、普段はどんな感じに過ごしているのか、どんな家でどんな環境で育っているのかをみて、学校生活での接し方に役立てるとのこと。
そして家に先生がやってくることで、子どもと先生の心的距離が縮まるのか?家庭訪問後は、より密接な信頼感で生徒と良い関係が作れるそうです。
それはさておき、なんでランチタイムなの?
ちょっと笑えますよね。
日本でも家庭訪問はあるけど、お茶やお菓子を出しても手をつけないことが多いのに、オランダではランチを用意して、しかもしっかり食べて帰るっていうのですから。
この日も先生は、美味しい美味しいと言って味噌ディップに野菜をつけて、ハムやチーズを慣れた手つきでパンに挟んで食べていました(笑)
もちろん、私も次男も(この日在宅だった夫も)一緒にランチを食べるのですが、肝心な学校生活の話をしなきゃならないので(しかもオランダ語と英語交えながら)、味も何もあったものではなく、私はほどんど食べずに終了(汗)
ランチの後は、子ども部屋を見に次男と2階へ。
え、そこは掃除してないし!え、ちらかってるよー!
という心の声をよそに、楽しげに次男に話しかける先生。
そして、声は発しないけど、どことなく嬉しそうで得意げな次男。
サクッとお部屋見学が終わったら、「さ、学校へ帰りましょ」と次男をまた自転車にヒョイっとのせて帰って行きました。
ほんと、日本式とは何もかも違う家庭訪問(笑)
でもこのフランクさというか、ざっくりした感じがいかにもオランダらしくて好きです。
あれ以降、学校で次男がどんな風に過ごしているのかはわかりませんが、毎朝交わす先生との握手の仕方が慣れてきたような気も、、、します(笑)