息子達の通うオランダのイエナプランの学校では、授業参観というものがありません。
(そもそもオランダでそういうのがあるかどうかもわかりませんが)
その代わりというか、定期的にkoffieochtend(朝のコーヒータイム)という、朝の30分くらいを使って教室で子供が親に自分たちが今、何をどうやって勉強しているのかを個別に教えてくれる機会があります。
本当にコーヒーや紅茶が用意されていて、飲みながら自分の子供の席に行き色々聞くのです。
今朝はそのKoffieochtendの日。
ちなみにまだ4歳の次男はinloop(オープンデー)と言って、一緒にクラスでおもちゃで遊ぶ時間になります。
ここでも、子供達は普段遊んでいるお気に入りを教えてくれたりするのです。
2人が同じ時間なので、夫とスプリットして手分けして行ってきました。
驚いたのは、上の子の読んでいた本。
日本語の本だってろくに読まないのに、普通にオランダ語の分厚い本を読んでる!
意味も何となく分かってるみたいだし、ちょっとおどろき。
「このシリーズは面白いんだよ。挿絵だってあるし」とか言っちゃって。
そして算数はノートや教科書ではなく、パソコンでやってます。
ちょうど割り算を習っているようでしたが、日本のやり方とはちょっと違うようで、どちらがやりやすいのか聞いてみたところ、基本的にはオランダ式でやって、分からなくなったらに日本式を試すとか。
なんだか、一つの答えを出すのにも2通りのやり方を知っているのは得だな〜と思いました。
これって、算数だけではなくて人生全般にも言えるのかも。
日本語だけよりも、英語やオランダ語ができた方が得られる情報も増えるわけだし、
生活習慣や文化、ものの考え方だって多角的に捉えることができる。
いろんな要素が自分の中にあると、アイデンティティという意味で不安定になる、という見方もあるけれど、柔軟にもなれるし逃げ道を作ることも可能、とポジティブに考えてもいいと思う。
基本的に、「これが正解、これがやりたい、これが王道」とまっすぐに到達点を決めて、人生を一つの方法で今まで歩んできた私は、融通が利かないとよく夫にも怒られます(苦笑)
なので、息子達をみていると大変そうだけれど、羨ましいな、と思うところがたくさん!
こんなに難しいオランダ語も勉強しなきゃならない(実際本や漫画も普通に読んでる)のに、家に帰ってきてまで「漢字!算数プリント!音読!」と、補習校の宿題をさせるのが不憫でならず、、、(泣)
今日はさすがに言えませんでした。
日本語のキープとオランダ語のレベルアップ。
両立は本当に難しい!
ちなみ次男は最近オランダ語の絵本にも興味が出てきて、今日のinloopでは最初はずっと絵本を読んでいました。
私の読む下手くそなオランダ語がわかっているのか、そうでないのかはわかりませんが、、、(汗)
新学期になってから、まだ次男がクラスで誰かと話したり遊んだりしているところを見ていないのが気がかりですが、一応毎日、学校であったことを話してくれているのは救いです。
長男と違って、語学学校を経由せずに直接現地校へ行くことにした次男。
彼のオランダ語については不安がいっぱいですが、特に何も教えなくてもひらがなもカタカナも覚えてしまったあの子なら何とかなると信じてます。
教室の後ろにひたすら立って授業の様子を見学するよりも、こういう形の方が親にとっても教師にとっても楽なんじゃないかと、ふと思ってみたり。
だって、ほんとうに普段の様子をみれるわけですから。
補習校の授業参観で1時間立ちっぱなしできつかったもんな〜(笑)