オランダに住み始めて2年半が過ぎ、一通りオランダの文化や季節のイベントは経験したつもりでしたが、ここにきてまた新しい発見が!
その名も「street feest」
ご近所さんが集まって親睦を深めるパーティーで、毎年の恒例行事だとか。
家の前の通りごとに開かれるらしく、ここ最近、週末のごとに道路を占領し、野外テントを張って音楽をガンガン鳴らして飲み食いしているなぁと思っていたら、それがまさにstreet feestだったのです。
そしてつい先日、我が家にも招待状が届きました。
行くべきかスルーすべきか、、、
でもここは行っとくべきでしょう、ということで戸惑いながらも参加してきました。
これを機に顔見知りになっておけば何かと好都合かな、と。
何せ、この辺りで日本人家族なんてざっと見回しても我が家だけだし、きっと近所の人は私達のことを知ってるし、ここでよろしく!って言っておけば怪しませずに済む(笑)
オランダでは宅配便が届いた時に不在だと、隣近所に代わりに預かってもらう習慣がありますが、そういときだってきちんと顔見知りになっておけが安心、便利ですから。
冷たい雨の降る土曜の夕方でしたが、とりあえず手巻き寿司を作っていざ出陣。
濃い味好きのオランダ人のために、濃いめの味付けで巻いて行ったお寿司はなかなか好評でした。
予想通り、みんな私たちのことも、どこに住んでいるのかも知っていて、子ども達がいつも家の前でサッカーしていることもよーく見ていました。
こちらからしたら金髪のオランダ人はなかなか誰が誰だか見分けがつきませんが、彼らからしたら一目瞭然、あそこに新しく住み始めたアジア人なんですよね。
どうしてオランダに?
オランダ語はしゃべれる?
オランダってどう?
子供達はインターナショナルスクールへ通ってるの?
などなど、一通りの質問に答え、あとは適当におしゃべり。
とはいえ、初対面でそんなにペラペラ喋れるわけでもなく。
適当にお話ししてご挨拶をしたら私と次男は帰宅。
長男は流暢にオランダ語で会話しながらお友達を作り、21時過ぎまで外で遊んでました。
そのあとも、みんなBBQをしたり、一品持ち寄りで手料理を振舞ったり、もちろんビールやワイン片手にみんな楽しげにおしゃべりして歌ったり踊ったり。
近所迷惑なんじゃないかと思うくらいの大音量でしたが、この日だけは無礼講なんでしょうか。どこからも苦情はきていなかったような気がします。
前に住んでいたところはもっとセンター(街中)に近く、外人の多いアパートメントだったこともありstreet feestというものはありませんでした。
でも今住んでいるとこはほぼオランダ人だけが住むローカルなエリアなので、こういったオランダらしい風習が残っているようです。
オランダ人の友人にこのパーティのことを聞いたら、笑いながら
「いかにもダッチらしい習慣でしょう?笑っちゃうわよね」
と言っていましたが、このパーティには市から補助金も出ているくらいですから、それだけ大事な習慣なのがうかがえます。
何はともあれ、無事にご近所さんと顔見知りになれました。
今までも会えば挨拶はしていましたが、なんとなく、周りにどう思われてるのかしら?と不安でもあったり。
これからも「良くも悪くも目立ってしまうアジア人」ということには変わりありませんが、昨日ご挨拶した感じだとみんなとりあえずは受け入れてくれたようで、少しホッとしました。
明日からは気持ちよく、自信を持ってご近所さん付き合いができそう。
それにこれでまた、一歩オランダ人コミュニティに近づけた気がして嬉しいです。