先週までの運河も凍る冷凍庫のような寒さとはうってかわり、春めいた気候だった先週末、定期的に友人と一緒に企画しているワークショップを開催してきました。
日本語を芸術を通して学ぶワークショップという大きなテーマのもと
「他にはないユニークなワークショップを!」
と、毎回頭を悩ませるのですが、今回もなかなか面白いワークショップに仕上がりました。
今回のテーマは
【時間とわたしをむすぶWS〜お店では買えない時計を作ろう〜】
時間という概念を普段どう捉えているか、無意識だけどいつもそこにある「時間」というものを、ワークシートを使って「わたし」と結びつけ、最後には「時計」という形でアート作品に仕上げていきます。
頭の中にある目に見えないものを、アートを通して見えるものにしていく。
「概念の可視化」というと難しく聞こえますが、そこをいかに子ども向けに簡単かつ面白くできるか、というのが腕の見せ所(笑
もちろん、子どもたちはそんなこと微塵も考えず、ただひたすらワークに没頭していました。
そう、まさに「プレイフル」な空間 。
楽しいからやる、楽しいから集中できる、
でもその過程で知らず知らずのうちにいろんなことを学んでいる、みたいな。
それが私たちが目指すワークショップ。
今回も、ちょっとはそんなお手伝いができてたんじゃないかな、、、(と、期待)
それもこれも、いつも担当してくれている講師であり友人であるAさんのおかげ。
彼女のすばらしいところは、子どもたちの可能性や創造力をとても自然に引き出せること。
大人だけど、限りなく子どもたちと同じ視線で物事を見れること、だから子どもたちにも大人気だし、みんな一気に彼女の世界に引き込まれます。
あ、もちろん保護者受けもいい。
クリエイティブな感性に乏しい私からすると、目の付けどころやこだわりがいまいち理解できないことも多々ありますが(笑、そこがまた面白くて、自分にないものをたくさん持っている人と仕事をするのは楽しいな、といつも思わせてくれる貴重な友人。
今回作った時計は、1m×50cmくらいある大掛かりなもの。
丸くもないし、観音開きだし、
打ち合わせの段階で私がイメージしていたものとは、これまた笑っちゃうくらい違うもので、ほんと、彼女の頭の中を一度見てみたいと何度思ったことか!
それでも、その大きな作品を子どもたちは思い思いにデザインし、見事にみんなが違う作品を作っていました。(こういうワークショプだとみんながお互いに真似をして似たようなデザインになりがちなのに)
2時間のワークショップもあっという間に終わり、親御さんたちからも満足のお声をたくさん頂け、私自身もとっても楽しかったー!
今回から、ワークショップの間は保護者の方には退席いただいたのも良かった点のひとつ。
ママたちは自由にお茶や買い物を楽しめるし(ユトレヒト郊外から来ている人もいるのでここぞとばかりにユトレヒトを楽しめる)
子どもたちは親がいる時とはまた違った顔を見せ、自分自身で工夫を凝らして素晴らしい作品を作っていました。
どうしても親がそばで見ていると口も手も出したくなるし、子どもの創造力にプレーキがかかってしまうことがありますからね。
無事ワークショップを終えた後、心地よい疲労感を感じた(いや、実際はかなり疲れたと言ったほうがいいかもw)私とAさんはお気に入りの修道院カフェで一杯。
ここはシュワシュワ系でしょ、ということで、Bionade で疲れを癒し(お酒の弱い私はこれで雰囲気だけでも味わおうかとw)、次もまた面白いことやりましょうね!と誓ったのでした。
Aさん、ほんとーにおつかれさまでした!
そしてご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
まだ次回も楽しいワークショップを用意してお待ちしてます!