「レジリエンス」って言葉、ご存知ですか?
最近ちょこちょこ聞くようになってきましたが、わたしがこの言葉に出会ったのは2年ほど前。夫に「レジリエンスの鍛え方」という本を勧められた時でした。
レジリエンスとは、、
アメリカ心理学会では「逆境やトラブル、強いストレスに直面した時に適応する精神力と心理的プロセス」と説明しています。
精神的は回復力、しなやかな心の状態、とでもいいましょうか。
この本でレジリエンスを学んでからというもの、私の中で「ストレスに負けないしなやかな心」「レジリエンス」は日々の生活の中での重要なテーマになりました。
もともと、完璧主義の私は何をするにも準備万端、無駄なく合理的に、計画どうりにしないと気が済まない性格。確実に結果を出すために、出来る努力は惜しまずにこれまで生きてきました。(これ、結構疲れますw)
適当に手を抜いたり他人に甘えることができない性格のため、時には苦しい思いをしたり、融通が利かないと責められたりすることも。
基本、Mな性格なためにそれでもなんとか生きてこれました(笑)
が、それも結婚して子供を産むまでは、、、です。
結婚はまだしも、子供が出来てからというもの、、、
自分の思い通りにならないこと、理不尽に思えることが多く、今までよりも強いストレスを感じるようになりノイローゼに近い状態に!
それまではどんな試練や困難も自分の裁量で乗り越えてきたし、克服できないような挫折感も味わったことがなかった。
だからこそ、自分じゃどうしようもない状況に置かれた時の私ときたら、そりゃあ脆いのなんのって。
母としても妻としても女としても、完璧を求めすぎた結果です。
それに加え2年前といえば2人目を出産した頃。
夫が1年間の育休を取ってアジアを回ろう!なんてわけのわからないことを言い出し、ゆくゆくは海外移住しようなんて言い始めた頃です。
ただでさえ、実家のある東京を離れ慣れない福岡にやっとなじみ、待望の2人目を出産して、さぁ次は自分の仕事!と思っていたのに。
自分を取り巻く環境の変化や自己実現との間で様々なストレスを感じていた時に出会ったのが「レジリエンス」。
まさに「これだ!!私に今必要なのは」状態。
一気に本を読んでしまったのを覚えています。
で、何が言いたいのかというと、、、
老若男女、主婦、働いている人、どんな人でもレジリエンスを鍛えることで人生もっと楽しめるんじゃないか、ということです。
生きていれば誰だって心が折れそうになる時があります。そんな時、その怖れ、不安、心配といったネガティブな感情を上手にコントロールできたらもっと幸せな生き方、充実した人生が送れるんじゃないでしょうか。
このレジリエンス、注意して欲しいのが単なるポジティブシンキングとは違うということ。
その本の中では、「将来に不安を感じるのは当然です。失敗を恐れることも自然です。思い通りにいかない時にイライラするのも人間だから仕方がないことです。無理にポジティブになるのは不自然な行為です。」と書かれています。
ネガティブな感情が悪なのではなく、その感情にいつまでもとらわれて悪循環に陥ってしまう事がよくないらしいのです。まずは、正しくそのネガティブな感情を受け止め、そして上手に解消する手段を身につけることが大切だと。
運動したり、深呼吸したり、音楽を聴いたり、ストレスを感じていることを書き出したり、その方法は人それぞれ。
私の場合、ピラティスと呼吸がそれに当たります。無心になって自分の内面に意識を向け、呼吸に集中すると体も心もスッキリ。
その次に、ストレスの原因をポジティブに捉えて対処法を考えます。
そしてもう一つ、「絶対に〜でなければならない」と思わないように心がけています。より柔軟に、心の中にあそびをキープするように(笑)
実はこれが一番難しい(汗)
無駄に思えるようなことにも意味がある(これ、夫が得意な考え方w)、と呪文のように唱えることも。
おかげで、以前と比べたらいくらか生きやすくなったような気がします(笑)
気がする、だけかもしれませんが。
まだまだイライラして子供に当たったり、ふさぎ込んだり、鬱っぽくなったりすることも多々あります。
それでも、これからもレジリエンスを意識してより幸せに生きたいし、家族のためにもママがいつも笑っていられる心のしなやかさを鍛えていけたらいいな、、、。