お休みの多いオランダの学校、自由の多さはクリエイティビティに比例する?

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夏休みが終わってまだ1ヶ月も経っていないのに、うちの子ども達は4連休です。

オランダにはスタディーデーという先生たちのお勉強会の日が年に何回かあるのですが、うちの学校はなぜか土日とつなげる傾向があり、年に数回連休になります。

今回は木、金、と2日間もスタディーデーが重なったために4連休。

しかも上の子は、翌週月曜から木曜までスクールキャンプ、金曜は振り替え休日なので、かなり長いホリデーです。

そうでなくても2月はクロッカス休暇、4月はチューリップ休暇、10月は秋休み、それに加えて長い夏休みとクリスマス休暇、、、とオランダの学校はお休みが多い!

いくらライフワークバランスのいいオランダと言っても、そうそう子どもの休みに合わせて親が休めるわけでもなく、学童などで過ごす子どもも多いと思うのですが、我が家は幸か不幸か、お休みとなるとかなりべったり子どもと過ごすことになります。

今回はせっかく習い事の無い木曜日がお休みだったので、2人を連れてどこかへ行こうと計画していたところ、下の子が昨夜から発熱してしまいあえなく自宅待機に(涙)

夫も仕事のため、元気でピンピンしている長男がエネルギーを持て余してもう大変です。

まだまだ本調子でない弟を無理に公園に連れ出そうとするし、かと思えば1人でひっそり遊びたい弟にちょっかいを出して喧嘩になったり、、、

私はというと、外には出られないので事務仕事やオランダ語のテスト勉強でもしようととりかかるものの、いちいち中断させられて全く集中できず。

もう、なんでこんなにお休み多いのー!って心の中で叫びまくり。

 

オランダに移住したての頃、あまりのお休みの多さにびっくりして学校の先生や他の保護者にこのお休みの多さについて質問したことがあるのですが、みんな口を揃えて

「実にこのシステムは理にかなっている、良い慣習だと思うわ」

と言っていました。

なぜかというと、

学期が始まって6週間くらいすると子どもに疲れが見え始めるので、その頃に1週間(土日挟むと10日くらい)の休息を入れます。そうすると心身ともにリフレッシュされて、子どもたちは後半をまた元気にがんばれるそうなのです。

とにかく、子どもには無理をさせない、

ということらしいです。

なんて軟弱な!(笑)

そうでなくても、担任の先生の誕生日には授業そっちのけで公園へ行ってパーティーしてるし、水曜なんて半日授業なんだからもっと勉強してきたら?

って最初は半分呆れていましたが、

何もしないでぼーっとする時間や、勉強に追われることの無い時間、無駄なこと(と親には見える)に没頭する時間こそが、子どもの発想力を育て、ここぞという時に子どもが最大のパフォーマンス力を発揮できる秘訣なのかもしれない、と思うようになりました。

だってみんなとてもクリエイティブだし、自己表現が上手!

国語や算数のように点数で測れる学力も大事ですし、そういう点でいうと日本の小学生の方が優秀だと思います。宿題もよくこなしているあ、と本当に感心します。

しかも、親離れという意味では日本の子に比べるとオランダの子、特に男の子はいつまでもママにべったりなので、自立という意味でも大人に見えます。(それがいいか悪いかは別として、、、)

でも、本当にこっちの子はプレゼンテーションがうまい。

教育は学校だけでするものでは無い、という考えが日本にもあるとは思いますが、オランダではそれが日本よりも浸透し、実際に機能しているように思えます。

子どもの教育を学校に丸投げすることなく、親も一緒に協力して学校運営に参加するのはもちろん、こういうお休みの間に美術館へ行ったり、課外授業的な活動を家族ですることで子どもの見聞を広めたりしている家族もいます。

先生や親から指示されることが少ない、何をやるにも自由が一緒に与えられる状況は、考えようによっては難しかもしれないけれど、考えようによってはいかようにもクリエイティブになれる環境が備わっているとも言えるのです。

答えがひとつとは限らないこれからの世の中で、

もうみんなが全てを持っている中、新たな価値を生み出さなければならない今の世の中で、

誰かの指示を待つのではなく、決められた正解を暗記するのではなく、自由に発想して考えられるということはとても大事な強みだと思います。

しかもオランダは失敗した人たちに優しい。すぐに立ち上がってまたチャレンジできる土壌、温かい目があるので、失敗を恐れずにチャレンジできる。何度だってできる。

そんな背景があってのこのお休みの多さなのか??

と自分を納得させながらも、

でも内心、

もっと学校で勉強しておくれ、と思う日本人ママなのでした(笑)

 

明日こそどこかへ子ども達を連れ出さないと、、、と、

自由でストレスの少ない子ども達とは裏腹に、かなりプレッシャーを感じているのは気のせいでしょうか(笑)

 

 

 

 

 

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