オランダにいることを許されたわたし

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気づけはもう6月。

日本では梅雨入りの季節でしょうか。

オランダでは逆に雨の日が少なくなり、カラッとした晴れの日がつづくいい季節になってきました。

今年前半は、体調不良や、突然の引越し、オランダ語の勉強、仕事、挙げ句の果てには夫婦間の摩擦(笑)など、色々ありすぎてとてもブログを書く気になれず、、、。

そうこうするうちに、今年ももう半分がすぎていました(汗)

やっと、そんな負のスパイラルからも脱出し(と信じたい)、そろそろ夏のバケーションの計画でも〜!なんて思っていたら、友人知人から立て続けに本帰国の連絡が。

まだまだオランダにいると思っていたママ友や、まさか本帰国するなんて考えもしなかった友人、まだ移住したばかりで新しい生活を軌道に乗せようと奮闘していた知人など、理由は様々ですが、彼らのおかげで異国オランダでの生活も楽しく過ごせていた私としては、ほんんとうに残念で仕方ありません。

 

日本を出て初めてマイノリティーの立場になり、いろいろ苦労もしましたが、その分人の優しさに触れ、弱い立場のひとの気持ちがわかるようになり、日本で暮らしていたときよりも他人の気持ちに寄り添い、その人の助けになる道をを真っ先に考えることを学んだ私。

 

お金のこと、仕事のこと、健康のこと、日本に住む家族のこと、そしてふとしたときに感じる孤独感など、、、日本にいてもこれらのことは付いて回るけど、外国にいると余計に重くのしかかる様々な事情。

でも、自分で選んだ道だから誰を責めることもでないし、だからこそ頑張りすぎてしまう。

積極的にオランダ人コミュニティに溶け込もうと頑張ってるし、日本人ばかりと一緒にいるつもりはないけれど、悲しいかな、それでも友達とよべるのは日本人で、オランダ人は知人でしかないのが今の現実。

私の周りのオランダ人は、みんなフレンドリーだし、優しいし、いい人ばかりだけど、

愚痴ったり相談したり、助けを求めたりするにはまだ私の語学力が足りなくて、、、。

だからこそ、

彼らのおかげで、どれだけ海外生活での苦労や苦悩を救ってもらえたことか。

 

「私はここオランダに住むことを許された存在なのだから、思う存分やりたいことをやってばんばりなさい。」

ある人に言われたこの言葉。

その時は、「そんなものかな」と漠然と聞いていましたが、今はなぜかとても心に響くし、意味深に思えるのです。

ものすごく快適な生活、住みやすい国、とまでは言えないけれど「住めば都」であるのは事実。

この先、子供達の将来のこと、自分たちの老後のことを十分に考えられる余裕なんて正直なくて、目の前のことで精一杯な毎日ですが、

居たくてもいられない人もいる。

それならば、自分たちで選んだ道を突き進むことが許されていることに感謝して、頑張らなきゃいけないのかな、なんて思ってしまうのです。

 

うまく言えないけれど、彼らが帰ってしまうことが、寂しくもあり、残念でもあり、でもこれが人生か、と納得する部分もあります。

 

これから先、自分の眼の前をこうやって何人の友人が通り過ぎていくのだろう。

なんでもない当たり前の事が、こうして外国に住んでいると変に浮き彫りになってみえてくるのが不思議でなりません。

彼らの日本での生活を応援すると同時に、自分も地に足つけて、今度会うときにもお互いにハッピーな笑顔で再会したい!

そのためにも、ちゃんとさよならを言って送りださないとですね。

 

この夏、無事に彼らを見送ったあとは、大きなトラブルなく(これ大事!)、楽しく過ごせるように願ってやみません(笑)

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