先日、我が家で【親子で海苔巻きワークショップ】を開催しました。
講師は、いつもお世話になっているAさん。
Aさんには、ボランティアでママたちが日本語を教える「ひまわりの会」でも芸術ワークショップの講師をしていただいていますが、なんと、マクロビの知識も豊富!
マクロビというとどうしてもめんどくさかったり、美味しくなかったり、自分とは縁がないような気がして近寄りがたかったんですが、Aさんの話を聞いていると、なんかとてもシンプルで理にかなっていて、しかも美味しい。これなら私にもできるかも?と思えてくるのです。
海苔巻きなら子供と一緒に楽しく作れるし、なにより、お寿司はオランダではとても人気がある日本食なので、美味しくヘルシーにつくれたらこの先いろいろ便利だと思い、ワークショップをする運びなりました。
集まったのは3〜7歳の子供とそのママ4組。
まずは、その名も「のりまき」という名の絵本を読んで気分を上げていきます(笑)
今回のメニューはシンプルに、玉子、きゅうり、塩蒸し人参のみの【3色海苔巻き】
子供たちは、それぞれ巻き簾を受け取って自分の前に広げ、海苔の上に丁寧にご飯を広げていきます。
今回は太巻きでもなく細巻きでもなく、中巻き。
海苔半分を縦にして巻いていくと中巻きになります。
子供の手にはこの大きさが丁度いいとか。
「ポイントは猫の手ですよ〜」
とAさんの優しい声が響きます。
それに合わせて、みんなきれいに具を並べてママと一緒にギュッ、ギュッと楽しそうに巻いていきます。
初めてにもかかわらず、どの子もきれいに海苔巻きができて大喜び。
早くも、「お腹すいた〜」、「早く食べた〜い」という声が聞こえてきます(笑)
この海苔巻きのポイントは、なんといっても「梅酢」の酢飯。
マクロビでは砂糖を使用しないのが基本、今回も砂糖が入っているふつうの寿司酢は使いません。その代わりに「梅酢」を使ってお米の甘さを引き出しながら美味しい酢飯を作りました。
この「梅酢」、かなりの万能調味料!
果物にかけてもよし、サラダにしてもよし、お魚にかけてもよし、隠し味に使うことでその素材のうまさがより引き立つそうです。
実際、ふつうの酢飯が苦手な子がこの梅酢で作った酢飯を美味しい美味しいと頬張っていて、その子のママがびっくりしていました。
もちろん、我が家にも一本常備してます。
その他にも、塩だけでこんなに甘くなるの??と目を疑いたくなるような人参の蒸し方、正しい包丁の使い方と素材の切り方や、マクロビの基本概念をわかりやすく教えていただきました。
とてもシンプルなことなのに、そこで手を抜かない、それだけでこんなに美味しくできるのか〜とみんな目からウロコの様子でした。
そして、待ちに待った試食タイム!
子供たちは我先に!と海苔巻きを頬張ります。
作っている最中は、人参が苦手、きゅうりが嫌い、と言っていた子供たちも残さずきれいに食べてくれました。
ママたちは、試食をしながらAさんとマクロビ談義に花が咲き、子供たちが食べるの夢中になっているこの間に、とせっせといろんな知識ををメモしていきます。
この日は海苔巻き以外にも、
昆布とドンコだけでじっくり出汁をとったやさしい味のお吸い物
箸が止まらないほど美味しい浅漬けキムチ風
ワイルドピーチのコンポート
も用意してくだり、心もお腹もいっぱいになりました。
今回のワークショップ、どうしても私がやりたくてお試しで企画してみましたが、予想以上に楽しく、参加してれた親子の評価も上々、とっても盛り上がりました。
しかも、まだまだAさんから教えていただきたいことがたっくさんある!
次から次へと溢れ出てくるAさんの知識を少しでも多く吸収したい。
正直、完全マクロビにはまだまだ程遠い私ですが、「知っている」のと「知らない」のでは大きな差がある、というのが自論。
塩の選びかたや使いかた、正しい糖質の選びかた、食による体の不調の整え方など、今まで知らなかったことを「知る」ことはとても新鮮な驚きがあります。
もちろん、ジャンクなものも食べるし、お酒もお肉も乳製品もそして甘いケーキも、ここオランダにいるといろんな誘惑があります。だからこそ、バランスをとるためにマクロビの知識はきっと役に立つのかなと。
オランダでも、この日本発祥のマクロビオティックという考え方はとってもポピュラー。
次はもっと規模を大きくして、そしてゆくゆくは、オランダ人の方にも参加してもらえるようなワークショップができるといいな、と密かに企んでます(笑)
Aさん、そして参加してくださったみなさん、今回は本当にありがとうございました!
またやりましょうね。