先日、長男がスイミングのdiplomaAテストに合格しました!
日本でスイミングスクールへ通っていた甲斐あって、通常1年くらいかかるところを、約半年でこの試験までこぎつけました。
このdiplomaAテスト、オランダでは家族、親族総出で応援に来る一大イベントのようで、かなり重要度が高いのです。
確かに、この日は人が多すぎてロビーが人で溢れかえってました。
そしてコーチたちもアロハな感じのコスチュームをつけ、音楽もガンガン鳴り響き、かなりノリノリ(笑)
もう、試験というか完全にお祭り状態。
それもそのはず、もうこのテストへの招待状をもらえた時点で仮免許をもらったようなもの。あとは習ったことをみんなの前で発表するだけのようです。
それでも初めての経験、初めての雰囲気に長男はやや緊張気味。
「内容自体は簡単だし、普段通りやれば大丈夫だよ」と励まして長男と別れ、
ママは保護者席へ移動して息子がプールサイドに現れるのを待ちます。
しばらくして、先頭を切って登場した長男!
「え?なんで先頭?」
テストの指示が全てオランダ語なので、わからなかった場合に備えてとりあえず後ろの方に並んで真似しようね、と言っていたのに、、、
1番バッターで不安げにコーチの指示を聞く長男を見て、私の方がドキドキ。
あの子、わかってる?
コーチの指示理解してる?
もちろん私は理解不能。しかも遠く離れたところにいるので息子に声をかけることもできない、、、ヤダ、ほんと大丈夫?
そんな不安のなか、突然テストは始まりました。
先ずは、洋服を着たまま足からプールへ飛び込み、立ち泳ぎで15秒。
それのまま平泳ぎ、そして背面泳ぎ(足だけ平泳ぎのように動かす)で25メートル。
ちなみにこのオランダ式背面泳ぎ、あまり体力を使わずに泳ぎ続けられるという意味で、サバイバルするのに適していると聞いたことがあります。
次は、洋服を脱いで水着だけで頭からプールに飛び込みます。
まずは、約3メートル下にある輪っかの中を輪くぐります。
そしてそのまま浮き上がって、平泳ぎ50メートル。
背面泳ぎ(さっきと同じ)50メートル。
ここまで休みなし。
そして次は、
コーチの合図に従いながら蹴伸びをしたり、水面で大の字になったりします。
そしてそこからクロールで12.5メートル。
同じことを背面でやって、背泳ぎで12.5メートル。
最後は立ち泳ぎ1分間。
この最後立ち泳ぎの時はみんなほぼ気力だけでやってる感じです(苦笑)
それなのに、コーチは
「パパママに手を振って〜とか、そこで回転して〜」って好き放題。
もう体力持たないから余計なことしないでいいよ、という親ごころとは反対に、うちの子は懸命に私に手を振ってました(笑)
わずか7歳でこれだけの量をやりきるなんて、ただただ脱帽。
絶対私にはできません!
しかもこのプール、水深約3メートル。
誰1人足がつかない状態で泳いでるんです。
もちろん、息子より幼い子もみんなクリアしてます。
これだけのスタミナがあるから、いざ水に落ちた時にサバイバルできるんだ、と納得せざるを得ませんでした。
最後に、全員がdeplomaAのメダルと賞状をもらいました。
長男もとっても誇らしげ!
でも、、、まわりはたくさんの親族に応援してもらったお友達ばかり。
お祝いのプレゼントやお菓子をたくさんもらっている子を見て、長男はしょんぼり、、、というか逆ギレ!?
そう、この日は次男が入院していた関係で(それに関する記事はこちら)、応援は私とお友達の2人だけだったんです。
最初、私は次男の付き添いがあるので夫に行ってもらう予定だったんですが、長男にママがいいと懇願され、なんとか都合をつけて駆けつけてたのです。
それでも、やっぱりみんなに応援してもらって、その場でおめでとうを言ってもらいたかったみたい。
入院が長引いたせいでこの後もすぐに病院へ行かなければならず、お祝いの食事会が延期になったことも気に入らなかったようす。
ごめんね、こんな大事な時に色々重なって、、、。
でもママもいっぱいいっぱいだったんだよ(泣)
そんな状況で見届けた長男のdiplomaAテスト。
精も根も尽きた日曜日でしたが、ちゃんとコーチのオランダ語の指示を理解し、誰よりも綺麗なフォームで泳ぎ、先頭に立っても物怖じしないでやり遂げた彼をまたまた見直しました。
ほんと、子どもって親の知らないところでどんどん成長していきますね。
そんな長男に、「ママがいてくれた方が安心してテストに臨める」と言われたのは、この2〜3日の疲労を吹き飛ばすくらいのご褒美でした。
これに味をしめたのか、そのうえのdiplomaBとCも受けるとやる気満々の長男。
まだまだスイミングの送り迎えが続くのか、、、と気が重いのですが、やる気がある以上もうしばらく付き合ってあげようと思います。