日本だけじゃない!危機感が足りないのはオランダも同じ

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インテリジェンス・ロックダウンが始まって1ヶ月が経とうとしています。

子どもたちもオンラインでのホームスクーリングにも慣れてきたし、私もオンラインでのピラティスレッスンをスタートさせ、自粛生活もそれなりにストレスなく過ごしています。

外出は週に1度の買い物と、日光浴を兼ねた散歩やサイクリングくらいで、その他はずっと家にいます。

普通のレッスンができなかったりお友達と会えなかったりするのは残念ですが、もともとオランダには日本のような魅力的な娯楽もないし、普段から外食もあまりしていないし、どうしても外に出たい用事もないのでこのお篭り生活もそれほど苦ではありません。

ここぞとばかりにピラティスをしたり、YouTubeでエクササイズ動画を見て勉強しています。

最近では、オランダはコロナによる死亡者数が少しづつ減ってきているようで、完全なロックダウンではないものの、それなりに効果が出てきているそうです。

それでも、晴れた週末などには多くの人々が外へ出るのか、罰金を課される人が後を絶たないというニュースも目にします。この週末はイースター休暇ということもあり、くれぐれもイースターは家でお祝いをして外出を控えるように、と政府が再三注意をしていました。

にもかかわらず、昨日は公園にもそれ以外のところにもたくさんの人を見かけました。オランダ人は晴れた日にはここぞとばかりに外で日光浴をするのですが、スーパーへ向かう途中、まるで平常時のように(お互いにそれなりに間隔は空けているものの)多くの人々がわざわざ外に出てきて芝生に寝転び休日を楽しんでいるのをを見て驚きました。

中には、家族なのか友達なのかわからないけれど、微妙な距離間で喋っているグループもいましたし、ある電車内では人が多すぎて規定のソーシャルディスタンス1.5mが保てなくなり、途中駅で停止させ別の電車に客の一部をを移動させたというではありませんか。

チューリップの咲き誇るある有名な場所では、この非常時にもかかわらず花を愛でるためにたくさんの人が訪れて、市長自ら注意を呼びかけても効果がなく、仕方なくその場所を立ち入り禁止にすることにしたそうです。

市長、怒ってましたよニュースの中で。私は怒りを通り越して、理解不能だと思ってしまいました。

これでインテリジェンス・ロックダウンと言えますか?

「基本的には家に留まり、不要不急の外出は避けるように」

各自が規定を守り自己の判断で外出自粛をはかるインテリジェンス・ロックダウンのはずなのに、「いいお天気だし外に出たい、家にいるのは飽きた、週末だし子どもたちも外へでたがってるし、、、それなら他人との距離をとって外に遊びに行こう!」と勝手に逆の解釈をしている。

そうではなくて、

どうしても外に出なきゃいけない、だからその時は決められた規定を守って気をつけて外に出よう、なのに。

うちの子どもたちは1日1度は外へ出ていますが、他の子どもたちがいるようなところでは一切遊ばせていないし、万が一同じ公園に他の子どもたちがいたら十分すぎるくらい距離をとらせています。

休日だし連日いいお天気だし、外に出たくなるのはわかります。でも、わざわざ計画して遊びに出る必要があるりますか?この非常時に!!

ちょっと外へ散歩、はわかります。でもわざわざ他の都市に電車で行ってそこでサイクリングするとか(例の電車にはそういう人たちがたくさんいたらしい)、間違ってると思うんですけど。

今も、うちの前の中庭ではご近所さん同士と思われる人たちが輪になってお酒を飲んでます。お互いの距離は明らかに規定を満たしていない。

医療の最前線で働いてる人や、スーパーや配送の仕事など在宅ワークができなくて感染のリスクに怯えながらも頑張ってくれている人たち申し訳ない。

家にいるのは飽きた、つまらない、外に出たい、バケーションなんだから、という無責任で自分勝手な行動をとる人のために、通常の生活へ戻る道のりはさらに遠のき、もしかしたら今のような僅かな自由もなくなり、完全ロックダウンという厳しい措置が取られるかもしれないんです。

まだまだ感染者は増えてるし、亡くなってしまう方だっているということを忘れないでほしい。

コロナ慣れとか、コロナ疲れなんて簡単に使っちゃいけない。

子どもたちを早く普通の生活に戻してあげたい。学校もサッカーも早く行かせてあげたい。だからこそ、いまは我慢して自分がができることを粛々としなければならないのに。勝手に自分の都合のいいように判断している大人が、この成熟したオランダにもたくさんいることにがっかりしました。

こちらから日本の事を見ていると、まだまだ危機感が足りなくて本当に心配なのですが、この週末のオランダを見ていたら、オランダだって全然危機感が足りない。

自分の身は自分で。

どの国に住んでいても、結局はそれに尽きるのかもしれません。

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